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GAがサイモンフレーザー大学との共同研究にいたるまで

Genuine Ambition #01
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Genuine Ambition X-Tech 社員インタビュー

Jun

24

Wed

WORDS BY近藤 英恵
POSTED2020/06/24
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こんにちは、GA MAG.編集長の近藤です。

本日よりGA MAG.の新企画「Genuine Ambition」を始動します!
「Genuine Ambition」は、GAテクノロジーズグループのプレスリリース(ニュース)をよりわかりやすくお届けするコンテンツです。GAグループの新サービスや新しい取り組みに関わるメンバーをお招きしプレスリリースではお伝えしきれない情報を発信していきます。

さて、前置きが長くなってしまいましたが。
記念すべき第一回目はGAテクノロジーズ(以下、GA)とサイモンフレーザー大学の共同研究についてお届けいたします。

プレスリリースの要約

GAのAI専門部署とサイモンフレーザー大学の古川研究室がタッグを組みConTech(建設テック)領域のテクノロジー活用を推進する。古川研究室のリーダーである古川泰隆氏はこれまでも不動産・建築分野で画像解析や3Dモデリング研究に勤しみ業界を牽引されてきた人物。共同研究では、昨年の7月にGAが発表した、ConTechツール「BLUEPRINT by RENOSY」の精度向上と応用開発に取り組む。

プレスリリースはこちら:https://resources.ga-tech.co.jp/Release/JP_200624_Release_SFU_FFFD.pdf

キーワード・キーパーソン 説明

初めてGAテクノロジーズグループのプレスリリースやGA MAG.をご覧いただいている人にも、本記事を楽しんでいただけるように、これから出てくる用語や人物の解説・紹介していきます。(不必要な場合は読み飛ばしてください!)

AI Strategy Center(AI専門部署):略称「AISC」
テクノロジーによる不動産流通サービスの発展のため、AI技術およびビックデータ解析といった先進技術を活用することにより、事業貢献を目指す部署。

BLUEPRINT by RENOSY
リノベーション設計時に必要な中古物件の間取図を、ディープラーニング(AI)により読み取り、自動でデジタルデータ化(CADデータ化)するシステムです。無料で利用していただくことができます。(※2020年6月末時点)
URL:https://blueprint.renosy.com/

杉山 将(すぎやま まさし)氏
株式会社GA technologies技術顧問
杉山氏はこれまで、国内最大級のAI研究拠点である理化学研究所「革新知能統合研究センター(AIP)」のセンター長や、AI関連国際会議「NIPS」でアジア人初のプログラム委員長を務めており、日本のAI研究の第一人者の一人として国内外から高い評価を受けています。

サイモンフレーザー大学 古川泰隆准教授ってどんな人?

今回GAと共同研究を開始するサイモンフレーザー大学の古川先生とはどんな人なのでしょうか。

古川 泰隆氏

東京大学理学部情報科学科を卒業。Illinois大学Urbana-Champaign校にて2008年にPh.D.を取得。University of Washingtonでの博士研究員を務めた後、Google社のソフトウェアエンジニアとしてGoogle Mapsチームに所属。2013年よりワシントン大学セントルイスにて助教授を務め、現在はカナダのサイモンフレーザー大学の准教授に着任。 Zillow Groupのprincipal research scientist も務めていた。Computer Vision分野を専門とし、ECCV Best Student Peper Award(2012)、3DV Best Paper Award(2013)、NSF CAREER AWARD(2015)、Google Faculty Research Award(2018,2017,2016)、CS-CAN: Outstanding Young CS Researcher Award (2018)、PAMI Longuet-Higgins prize (2020)  など、多数の賞を受賞。

古川先生は、間取り図画像から3Dモデルを自動で高精度に構築する技術など、不動産 x 画像処理分野で先駆的な研究を行なっています。画像処理技術者にとって憧れの存在とも言えるICCVやCVPRなどのトップカンファレンスで度々論文を発表されており、名実ともに、世界トップレベルの研究者といえます。

古川先生の研究はみなさんの身近にあるサービスにも活用されています。例えば Google MAPの3Dモードです。Google MAPの3Dモデルは空撮したデータを元に作られており、古川先生はその3Dモデルの高精度化に寄与されました。

こうした様々な研究・実験報告により、今では画像センシング関連分野をリードする第一人者として活躍されています。

そんな古川さんとGAはどういった経路で出会い共同研究に踏み出したのでしょうか。

ここからはCAIO(最高AI責任者)稲本のインタビューをお届けします!

共同開発までの道のり

近藤:古川先生とはどう出会われたんですか?

稲本:実は前職のリコーで不動産ビジネスの企画をやっていた時に、論文で拝見したのが初見だったので、初めて古川先生を知ったのは2014年でした。CVPRというトップカンファレンスでの発表で、その時の論文も不動産業界での最新技術活用について書かれていました。

その後、私がGAに転職し、本格的に間取り図の画像解析に興味を持つようになり、どういった論文が発表されているのかと調べてみると、そこでも古川先生の研究が真っ先に上がりました。「いつか共同研究をできたらな」と思っていましたが、最近までは一方的に私が知っていただけで、オファーを出すまでは特に関係性などはありませんでした。

近藤:面識のないなかで、よく古川先生は共同研究に承諾してくれましたね。

稲本:はい。ここは杉山先生にフォローしていただいた点が大きいです。
BLUEPRINT by RENOSYを開発し、さらなる精度向上のために共同研究を行いたいと考えたとき、真っ先に思い浮かんだのが古川先生でした。ただ面識も繋がりもないなかでオファーを出しても実現可能性は低いだとうと思っていました。そこで、当社の技術顧問を勤める杉山先生に相談したんです。杉山先生は古川先生と同じく業界を牽引する方なので、そんな杉山先生が技術顧問を勤める会社と知っていただければ、Googleやマイクロソフトなどの大きな企業じゃなくても可能性はあるのではないかと。杉山先生にお話をしたところ、古川先生とも面識があることがわかり、GAから共同研究のオファーを出すのであれば繋がりとしてフォローしてくれるとおっしゃってくれました。

オファーのあとはビデオ通話でお話することになり、そこでGAはどういうデータセットを持っていて、どういったモチベーションで研究をしているのかなどをお伝えし、共同研究をしませんかとお誘いさせていただきました。他にも会社に設計士がいて、実際に現場の声が聞ける環境が社内にあることもアピールしました。

その後、数日の時を経てから古川先生より承諾の旨をお伝えいただき、今回の共同研究を実現することができました。オファーを出してから承諾を得るより、諸々の契約手続きに時間がかかりましたね(笑)。

最先端研究と企業研究、それぞれの特徴を活かして

近藤:共同開発で何をめざしているのですか?

稲本:BLUEPRINT by RENOSYの精度向上です。古川研究室のメンバーとAISCのメンバーがそれぞれ別のアプローチから精度向上に繋がるような技術を研究していきます。今回の共同研究はGAと古川研究室のそれぞれで独立して研究を行い、互いの特徴を補完しあえるような共同研究です。古川先生の研究室での研究進捗も共有いただきますし、ビデオ会議で定期的にAISCの研究にも古川先生からフィードバックをしていただく形になります。

近藤:それぞれの研究機関の特徴とはなんですか?

稲本:大学の研究室では新しい技術や理論を見つけたり、創り出すことが主なミッションなので、純粋に最先端の研究を行うことが求められます。

一方で、AISCのような企業の研究機関は、それが人の役に立つのか(売り上げをつくるか)が一番大事なので、必ずしも世界最先端の技術を利用する必要はありません。

古川先生が所属するサイモンモンフレーザー大学のビジュアルコンピューティンググループは世界第9位(2019.09)にランクインしており、世界トップクラスの最先端研究を行っているといえると思います。一方で、GA technologiesには解決すべき課題で溢れており、AISCが課題へのソリューションを考えた際には、現場がすぐそばにあるため、検証する環境に恵まれているという強みがあります。

これら二つの研究室が互いの強みを活かせ合えば、とてもいいシナジーが生まれるはずです。

「アナログをデジタルへ」ここへの想いは基より一致しています。共同研究で「BLUEPRINT by RENOSY」の精度向上が実現すれば、より多くの建築士たちの働き方を変えられます。これからもGAは「テクノロジー×イノベーションで、人々に感動を。」をミッションに、新しいサービスのための研究に取り組んでいきます。

EDITOR’S PROFILE
近藤 英恵
GA MAG.編集長。2018年新卒でGAテクノロジーズに入社し、Communication Design CenterのPR Teamに所属。GAテクノロジーズグループの日常をお届けします!
特徴:髪型がコロコロ変わるところ
Twitter:@Konchanmax10
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2020/06/24
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