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“顧客体験をよりよくするサービス”をデザイン! グッドデザイン賞を受賞した「OHEYAGO」の開発チームが語る舞台裏

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ITANDI

Oct

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Thu

WORDS BY千葉 雄斗鈴木 紀子
POSTED2020/10/01
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はじめにINTRO
DUCTION

こんにちは、GA MAG.編集部の千葉です。
当社のグループ会社であるイタンジ株式会社(以下イタンジ)が運営する「OHEYAGO(オヘヤゴー)」が2020年度グッドデザイン賞を受賞しました。
OHEYAGOはどのように生まれ、進化しているのか。開発陣に、その裏側を語ってもらいました。

PROFILE
池田 篤士
千葉大学デザイン学科卒業後、日産自動車にプロダクトデザイナーとして入社。
車の外装と室内のカラーデザインやNISSANブランド車種のCMF(色・素材・仕立て・仕上げ)デザイン戦略などに携わる。
2019年イタンジに入社。OHEYAGOのUI/UXデザインとUI実装、コーポレートのブランディングやコミュニケーションデザインなどに従事する。
原田 夏帆
筑波大学芸術専門学群卒業後、アルバイト先でもあったITベンチャー会社に就職。
WebアプリのUIデザインやバナー、印刷物制作などデザイン全般の業務に従事。
2019年2月にGAテクノロジーズ入社、イタンジ株式会社出向。
セルフ内見型賃貸サイト「OHEYAGO」のデザインと画面実装、イタンジのtoB向けプロダクト及びコーポレートのクリエイティブ業務に携わる。
大原 将真
新卒で野村證券にセールスとして入社し、証券業に従事。
その後エンジニアに転業し、ダイヤモンドジュエリーのECサイトやB2B向けシステムの開発・運用に携わる。
2020年3月にイタンジ株式会社に入社し、主にOHEYAGOの開発全般を担当。
渡邉 海
新卒で株式会社GAテクノロジーズに入社、イタンジ株式会社出向。
2020年9月からOHEYAGOの開発を担当。
フロントエンド・サーバサイドの開発に従事する。
矢沢 奈美子
明治大学卒業後、中途採用しかしていなかったデジタルマーケコンサルティング会社に新卒で入社。
ユーザーのロイヤリティ向上やインサイト発掘を目的とした、インタラクティブマーケティングを中心に従事。
その後2社目では、制作ディレクション、イベント企画、本の出版、広報など多岐にわたって経験。
2019年2月に株式会社GAテクノロジーズに入社し、OHEYAGOのマーケティングを担当。

2019年9月にリリースしたセルフ内見型賃貸サイト『OHEYAGO(オヘヤゴー)』が、2020年度グッドデザイン賞を受賞いたしました!

OHEYAGOは、これまでのお部屋探しの不便を解決する、新しい形の賃貸サイトです。これまでの引越しでは、気になる物件を見つけて問い合わせても、実際は借りることができない部屋だったという “おとり物件問題” や、忙しくてなかなか不動産屋に行く時間が取れないという “時間的制約の問題” などがありました。また、今年に入ってからは健康上の問題で非対面型の接客を希望される方も増え、従来の “不動産屋さんが同行して内見する形がフィットしない” という課題も出てきていました。

OHEYAGOでは、常に最新の物件情報を掲載しているため、おとり物件に煩わされることはありません。また、サイト上のカレンダーから都合のよい日時を選ぶだけで内見予約ができ、不動産屋に足を運ぶことなく、直接セルフ内見やオンライン内見をすることができるので、隙間時間を有効活用できます。その後は、Web上で申し込みを完了させることが可能なので、最後まで直接誰かと対面することなく契約を完了させることも可能です。

本稿ではOHEYAGOの開発メンバーに、サービスを育てるやりがいや難しさについてインタビューしました。

ユーザーファーストなサービスを開発

QUESTION.OHEYAGOは『お部屋を借りる、を変えていく。』というキャッチコピーがありますが、これをプロダクトに落とし込むにあたってどのような点を意識していますか?

<デザイナー>
池田:
“すぐに変える部分” と “今はまだ変えない部分” とのバランスでいつも悩み、チームみんなでディスカッションしながらデザインしています。というのも、私たちがOHEYAGOの中で「これ、すっごく便利でしょ?」と、既存の仕組みと全く異なることを急に提供してもユーザーがその価値をすぐに理解してくれて、慣れ親しんでくれるとは限らないからです。なので、既存のお部屋探しの仕組みでユーザーが体験する流れや、そこで目にする言葉などを丁寧に踏襲しながら「少しずつ変えていく必要がある」と心に留めながらデザイン開発に携わっています。

原田:
「従来の賃貸サイトとどう違うの?」と思われてしまわないようUIを工夫したいと思っています。ただ、池田さんが言うように急激な変化はユーザーに馴染まないことも多いので、そこの塩梅を意識しています。

<エンジニア>
大原:
UI・UXの面ではユーザーがストレスを感じないよう、必要なところに必要な情報が出せるようにするということを意識しています。また内見予約、鍵情報の受け渡し、申し込みを全てWebで行なうためには、それなりに複雑なシステムが必要になるわけですが、ユーザに価値を届けるためのスピードを維持しつつ、いかに保守性を下げないかということを常に意識しています。

渡邉:
ページの表示スピードももちろん意識して、ユーザーがストレスを感じないように気をつけています。また、複雑になりがちなサーバ側のロジック等もできるだけシンプルさを保つようにしています。読みやすいコードを書くことで結果的に開発スピードが上がると考えているので。

<マーケター>
矢沢:
広告に添えるサービスの説明は、ユーザーが不便に感じていることや、部屋探しの際のインサイトを置くようにしています。これまでに一番反応がよかったように思うコピーは「不動産屋さんに行く必要なし」という訴求です。いかにユーザー目線に立ち、課題を見つけられるかが肝だと思っています。いわゆる賃貸サイトなので、なかなかロイヤルティで他サイトと区別させるのはまだ難しいのですが……。

世の中に新しいサービスを浸透させるやりがいと難しさ

QUESTION. 開発にあたって、これまでどのような困難がありましたか? また、やりがいについても教えてください。

<デザイナー>
池田:
先ほど述べた内容でもあるのですが、OHEYAGOしか持っていない価値をUIで伝えようと「既存のお部屋探しサイトと大きく異なったUIを試したら、全くお問い合わせや内見予約が入らなくなったとき」や「何が原因かわからないけど、ピタリと反響が鳴らなくなってしまったとき」は苦しいですね。とくに物件詳細ページのCTAエリア周辺のUIはこれまで5回ほど改修しているのですが、3月くらいに「管理会社様が登録したデーターベースと直結しているOHEYAGOだからこそ見せられる、その物件の状態を全て忠実に見せるようなデザイン」を試したら、ぱったり反響がならなくなったときは五里霧中みたいな気持ちになりました。

だからこそ、OHEYAGOを使って内見をしてくださったり、新居を見つけてくださったお客様が、OHEYAGOの強みである「情報の透明性と鮮度が高く、ユーザーが主体的に物件探しをできるサービス」という点を気に入ってくださったり、お褒めの言葉をいただいたときは非常にやりがいを感じます。OHEYAGOを使って「ワクワクしてお部屋探し」してもらえたのかな、といった感じに。

原田:
とことんユーザーファーストで考えたいという熱い思いとは裏腹に、なかなか数字が出ないときですね。不動産業界はいろいろと慣習が複雑なので、ユーザー目線に立つと変えたほうがよいのではと思う部分がたくさんあるんです。ですが、よかれと思って変更した部分がユーザーにうけない(数字が出ない)ことも多々あり、改革の難しさを感じます。逆に、まだまだ他の大手サイトのが情報が充実しているにもかかわらず、OHEYAGOで契約を決めてくださるお客様がいると、OHEYAGOの理念や方針に共感してくださったのだろうと感じ、とても嬉しいです。

<エンジニア>
大原:
サイトの機能も少しずつ充実してきて細かいチューニングを行なう中でユーザから思った反応が起きない、思ってもみないところから反響があるところに苦労しています。ただこれはA/Bテストの積み重ねをしていくしかないと考えているので、粘り強く改善に取り組んでいきます! 

手応えを感じるときは、やはりお客様にOHEYAGOで内見予約や申し込みをしていただいたときですね。OHEYAGOでのお部屋探し体験は、従来の不動産ポータルサイトとはかなり異なっています。にも関わらず内見予約や申し込みをしていただけたということは、それがお客様に受け入れてもらえたと解釈できるので。

渡邉:
感じる難しさはみんなと同様で、便利になると思って変えたUIによって、数字が悪くなったりすることでしょうか。やりがいを感じるのは、ユーザから直接、内見予約や申し込みを受け取ったときです! OHEYAGOでは「問い合わせ」を経ずに直接内見予約や申し込みをいただく流れなので、その時点で「新しいお部屋探しの体験が届いているなあ」と実感できるんです。

<マーケター>
矢沢:
今まさに、集客に苦戦中です。なかなかサービス名や、物件では自然に流入することが少ないため、広告で集客していますが、物件数が少ないのでまだまだ課題だらけです。とはいえ最近は物件も増えてきて、反響も鳴るようになってきたので、サービスとしては受け入れられているのかな? と思うようになりました。また今回のグッドデザイン賞をいただけたので、やっていることはやはり非常に意義があることなんだなと思って、モチベーションが上がりました。

挑戦を後押しする土壌があるから得られた、グッドデザイン賞受賞という成果

QUESTION.今回、グッドデザイン賞の審査においては、「(コロナ下における需要を満たすだけでなく)人々が自由に移動し、集まることができる世の中に戻ったときも、なおユーザーに明確な価値を提供しているところ」を評価していただきました。この点もふまえて、受賞を知ったときの心境を教えてください。

<デザイナー>
池田:
素直にとても嬉しいです。OHEYAGOのビジョンやビジネスモデルだけでなく、それを実現しているシステムや基盤となっているITANDI BBのエンジニアのみなさま、掲載を獲得してくださっているセールス・CSのみなさまの多大なるご協力の結晶が、世間で高く評価されたということに他ならないと感じています。

それと同時に、今回の受賞はOHEYAGOがこれからつくっていく世界「お部屋を借りる、を変えていく。」ことへの期待であるとも思うので、しっかり実現できるよう、より一層開発に注力していこうと身が引き締まりました。

原田:
わたしは、イタンジだからこそ受賞できた賞だなあと感じています。もし “変わったこと” に挑戦しようとするのを阻止するような会社だったら、OHEYAGO自体のコンセプトもぶれてしまっていただろうし、UIやUX、グッドデザイン賞出展の際のブース装飾の特色印刷ひとつとっても、こうはいかなかったと思います。挑戦を肯定してくれる雰囲気の中で試行錯誤できるのがやりがいですし、それを実行できる実力が会社に備わってるのもありがたいですし、そういうメンバーが集まっていることも稀有なことだと思います。そして忘れてはいけないのが、これらの挑戦を受け入れてくれる「お客さんの存在」です。グッドデザイン賞を受賞したからにはその名に恥じないように、今後も身を引き締めて開発していきたいです。

<エンジニア>
大原:
グッドデザイン賞では、サイトのUI・UXといった外見的要素だけでなく、内見方法やWeb申し込み、契約など全てのフローを通して評価していただき、非常に嬉しいです! 

渡邉:
グッドデザイン賞というとデザイナーの土俵というイメージをもつ人も多いと思うのですが、今回はサイトのデザイン性だけでなく、「今の時代の、お部屋探しをデザインしていること」を評価頂けました。チームだけでなく会社で勝ち取った賞なので、喜びもひとしおです。

<マーケター>
矢沢:
前述のことと重なりますが、サービスとしての意義は非常にあると思っていて、OHEYAGOなら今までの賃貸の世界を変えられると信じています。不動産屋さんに行って内見をして、契約して、問い合わせも必要だった今までのやり方が、OHEYAGOであればスピーディに簡単になる。そう思って今まで続けていたことが、グッドデザイン賞という名誉ある賞として認めていただけて、とても嬉しいことだなと実感しています。

OHEYAGOはまだまだ挑戦の途上です。挑戦を後押しする文化をもつイタンジで挑戦したいという方は、ぜひ一度カジュアルにお話ししませんか? 

【参考リンク】
セルフ内見型賃貸サイト「OHEYAGO
人と暮らしを見つめるライフカルチャーマガジン「OHEYAGO Journey

執筆:鈴木 紀子
写真:今井 淳史

EDITOR’S PROFILE
  • Communication Design Center
  • 21卒内定者インターン
千葉 雄斗
2021年4月に新卒入社予定。
現在はCommunication Design Centerにて、広報やGAGS(GA GROUP SPIRITS)の浸透に向けた取り組みを行っています。
趣味:映画観賞(2019年の観賞本数は140本を超えました。)
鈴木 紀子
東京藝術大学卒。
広告会社や事業会社でのインハウスライターを経て、2020年5月にイタンジ株式会社へ入社。
コンテンツプランナーとしてOHEYAGO Journeyやイタンジンなどの企画、執筆、編集に従事。
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ITANDI

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2020/10/01
“顧客体験をよりよくするサービス”をデザイン! グッドデザイン賞を受賞した「OHEYAGO」の開発チームが語る舞台裏