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プロサッカー選手と急成長ベンチャー企業CEOが伝える「部活動とキャリアの関係」

Football Assist × GAテクノロジーズ 合同セミナーレポート
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新卒採用

Feb

26

Fri

WORDS BY浅野 翠
POSTED2021/02/26
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こんにちは!GA MAG.編集長の浅野です。

GAテクノロジーズは先日2月25日、現役プロサッカー選手の大津祐樹さんと酒井宏樹さんが発起人となり立ち上げたプロジェクト「Football Assist」と共同し、大学生へ向けた就職活動支援のセミナーを開催しました。
今回は、その様子をお届けします!

PROFILE
  • Football Assist 発起人
大津 祐樹
Jリーグで活躍後、ドイツの名門に移籍。オランダを経由し、現在はジュビロ磐田所属。日本代表でもプレーし、ロンドン五輪では、強豪スペインを破る3得点をあげ、日本史上最高記録ベスト4に貢献。
  • Football Assist 発起人
酒井 宏樹
2011年Jリーグベストイレブンと新人王。世界最高峰のドイツへ移籍。現在はフランスのマルセイユ所属。日本代表として、ロンドン五輪やブラジルW杯など計71試合に出場。
  • 株式会社GA technologies 代表取締役社長CEO
樋口 龍
幼い頃より世界的なサッカー選手を目指し、ジェフユナイテッド市原(現J2)に育成選手として所属。24歳でビジネスマンへ転身。2013年に株式会社GA technologies(ジーエーテクノロジーズ)を設立し、代表取締役社長 CEOに就任。

Football AssistとGAテクノロジーズの関係

まず、今回なぜFootball AssistとGAテクノロジーズが共同イベントを開催することになったのか、その経緯をご説明します。

Football Assistは、「努力してきた人たちが報われる世界をつくる」というビジョンのもと、大津選手と酒井選手が発起人となり、2020年1月8日に始動したプロジェクト。
大学サッカー部で活躍する学生に対し、トレーニングや備品のサポート、キャリア支援などを実施してきました。
2021年1月からは、部活動の垣根を超え、大学生であれば誰でも支援を受けられるようになっています。

一方のGAテクノロジーズ代表・樋口は、学生時代に世界的なサッカー選手を目指し、プロのユースチームに所属し練習に打ち込んだ経験の持ち主。サッカー選手への夢破れ、ビジネスへと舞台を移したあとは「世界的な企業を創る。」というビジョンを掲げ、スポーツで培った「GRIT(やり抜く力)」で会社を成長させてきました。

そんな樋口が、大津選手から「スポーツに熱中した学生時代からビジネスの世界へステージを移す就活生のロールモデルになってほしい」と熱烈なオファーを受けたことが、Football AssistとGAテクノロジーズの出会いでした。

もともと「部活出張説明会」と銘打って、部活動で忙しい体育会系就活生のために、学校近くの焼肉店に出向いて相談にのったり会社説明を実施するなど、スポーツ支援に積極的なGAテクノロジーズ。樋口が企業家として、Football Assistの活動理念に共感したこともあり、第1号スポンサーとなりました。

2020年から、新型コロナの影響で、多くの部活で試合や発表会が中止に。
いまだ先行きの見えない状況が続く中、どのように進路を決めるべきか悩んでいる就活生は多いのではないでしょうか。

Football AssistとGAテクノロジーズは、「将来に不安を抱えていたり、キャリアの選択を迷っている学生さんの力になれれば」と考え、今回の共同セミナーの実施に至ったのです。

サッカーでもビジネスでも大切なのは、「自分に向き合うこと」

164名の方に視聴いただきながら、GAテクノロジーズCCO川村のファシリテーションでセミナーが始まりました。

冒頭の自己紹介から、樋口がビジネスを志した理由、成長できる環境について熱く語り始めます。


樋口龍(以下、樋口): 私は幼少期からずっと「プロのサッカー選手として世界で活躍する」という夢を掲げ、それに向かって努力してきました。しかし、24歳でその夢をあきらめ、人生に絶望して1週間部屋にこもって泣きました。第2の人生を考え始めた際に出会ったのが、孫正義さんの「志高く」。ビジネスでも世界を目指す人がいるのか!と感動し、「自分もビジネスの領域で、世界で活躍しよう」と決意したんです。

参加されている方も、ビジネスのことはあまり考えていなかったり、「ビジネスは勉強をたくさんした人が活躍する」と思っている方がいるかもしれません。それは、スポーツで言うなら試合を始める前に気持ちで負けているのと同じです。
私はビジネスの世界に飛び込んで15年になりますが、サッカーで得た経験は間違いなく活きています。
「就職したくない」という方がいるかもしれませんが、22歳から65歳まで働くと考えると、皆さんがこれまでスポーツをやってきた時間よりも長い。面白いと感じられない、やりがいを持てないことをして過ごすにはもったいないですよ。
皆さんは、スポーツに打ち込むためにあらゆることを犠牲にし、フィジカルだけでなくメンタルを鍛えてきたはずです。スポーツで悔しさを味わった人は、ぜひそれをバネにしてビジネスで活躍してほしいです。

そのために大切なのは、環境。つまり会社選びです。
まず、今はなんといってもIT・テクノロジーの業界が伸びています。伸びる業界にいるのは流れるプールにいるようなもの。成長速度が速いんです。
また、ベンチャーは年功序列ではなく実力の世界。成果で判断される環境に身を置いていたなら、そうした風土のある会社を選んだほうがいいと思います。

長くなりましたが、学生の皆さんには、スポーツだけでなくビジネスでもかっこいいと思われる存在になってほしいですね。

樋口だけ自己紹介が長くなるというアクシデント(?)もありつつ、いよいよ本題のパネルディスカッションへ。
まずは、事前に学生さんからいただいた質問にお答えしていきます。

Q:大津選手への質問です。なぜ学生支援を始めようと思ったのでしょうか?

大津祐樹選手(以下、大津):「現役のプロサッカー選手から直接何かを教えてもらう」という機会は、私たちの頃にはありませんでした。プロのサッカー選手になった今、自分としてもさまざまな角度からサポートができるのではないかと考えたのが大きいですね。
とくに大学生は、最も進路の選択が迫られるタイミングだと考え、重点的にサポートしようと思いました。
これは、「努力してきた人が報われる世界になってほしい」という、Football Assistの理念につながっていますね。

Q:学生を支援するなかで感じる、学生の課題はありますか?

大津:就活をすることが「逃げ」だと捉える人が一定いることでしょうか。
就活は視野を広げることであり、決して「逃げ」ではない。もちろん、部活動やサッカーに100%の力で取り組むことは当たり前ですが、一方で、就活で得たさまざまな視点や知識は、サッカーでも活きると考えています。
こうした考え方を広めていくのが、私たちのテーマでもありますね。

Q:サッカーで得たもので、ビジネスに役立ったことはなんですか?

樋口:「失敗」したことですね。
プロのサッカー選手への夢を諦めたとき、自分に何が足りなかったか自己分析しました。
そこでわかったのは、自分には「スキル以上に人間性に課題があった」こと。監督や先輩に怒られるとふてくされる。モチベーションにムラが多い。練習は50%の力で取り組む。試合に出られないことを他責にする。試合中にボールを取られると、またふてくされる…。
活躍している選手には、このような傾向は見られません。私がプロのサッカー選手になれなかったのは、スキルよりも人間性の問題だったと気付いたんです。
そして、「ビジネスでは同じ過ちを繰り返さない」と心に決めました。これは、サッカーというひとつのことをやりきったからこそ見えた課題ですね。

大津:自分と向き合うことは本当に重要ですよね。プロのサッカー選手でも、現役で長く活躍する方は人間性が優れていると感じます。また、「人の振り見て我が振り直せ」といいますが、周囲を見て学ぶことも非常に大事ですね。

私も、若い時にたくさん失敗してきました。たとえば、試合途中で交代になると、感情に任せて「ふざけんな!」と言ってしまったり。一度そういう言動をすることで、信頼関係を回復するのには時間がかかりますよね。若手には同じ経験をしてほしくないと感じ、積極的に伝えるようにしています。自分がそうしたアドバイスをもらう機会がなかったからこそ、伝えていきたい。
だから、就活生の皆さんが若いときからこうしたイベントで、さまざまな人の話を聞くのは素晴らしいと思いますね。

Q:プロの夢を目指し続けるのか、諦めるのか。どこでその判断をするべきですか?

樋口:私は21歳までは本気でプロのサッカー選手を目指していました。でもそれ以降、24歳までの3年間は、もう本気ではありませんでした。今までと違う道を歩むのが怖くて、現実逃避をしていたんです。怪我をしてサッカーができなくなり、自分の人生を考えざるを得ない状況になったのが、辞めたきっかけです。

もし質問してくださった方が、本気でプロになりたいと思っているなら続けたほうがいい。一方、「ビジネスは気乗りしない」「変化が怖い」という理由なら、第2の人生を選んだほうがいいと思います。その決断は、早いに越したことはありません。

私は当時を振り返り、惰性でサッカーを続けた3年間をもったいなく感じています。プロになりたいと本気で考えているかが大事だと思います。

大津:私は、やはりチームに求められているかが大切だと思います。また、自己分析と他者からの評価に乖離がないか。そこを見極めることが重要だと思いますね。


ここで、酒井選手がフランスから登場。3人が揃った状態で、セミナー中に寄せられた質問にもお答えしていきます。

Q:どんな会社を選ぶべきでしょうか。会社選びの軸を教えてください。

樋口:「力をつけられるかどうか」という視点でしょうか。
これまでみなさんは、高校や大学、クラブを選ぶときに「簡単そう」という理由で選択していませんよね。より成長できるかを考えて判断をしてきたはずです。
これはビジネスも同じ。実力をつけるには、志の高いメンバーが多いところに行くのがベストです。周囲にライバルが多く、練習のレベルが高いほうが実力がつくのと同じですね。

また、スポーツは小中学生など伸び盛りが勝負と言われます。同じく、ビジネスはファーストキャリアが非常に大切。早期に良い習慣、マインドを身に着けてほしいですね。

大津:「こういう会社がいい」という明確なものはありませんが、やはり実力を評価してくれる会社を選ぶのはいいことだと思います。
「自分がどうなりたいか」を明確にして、広い視野で会社を見てほしいですね。

樋口:「自分がどうなりたいか」は非常に大切ですね。
地区大会優勝を目指すチームもあれば、全国優勝を目指すチームもあるように、会社によって目標は異なります。
もし地区大会優勝で充分幸せな人が、全国優勝を目指すチームに入ると、「なぜこんなに練習がきついのか」と感じますよね。会社選びも同じで、もしプライベートを充実させたいならそれをベースにしたほうがいいと思います。
一方、ビジネスで世界を目指すなら当然努力が必要ですし、同じ夢を目指す仲間がいる環境がいい。「自分がどうなりたいか」を明確にして会社を選んでほしいですね。

酒井宏樹選手(以下、酒井):海外で感じることは、ベースとなるレベルが高いこと。それに順応しようとするだけで、こちらも引き上げられる感覚があります。それと同じかもしれませんね。

Q:チームでやってきた経験は、ビジネスに活きますか?

樋口:間違いなく活きます。
サッカーは誰かがゴールを決めたら、その喜びをみんなで共有しますよね。これがチームスポーツの良さだと思います。私はサッカーでその喜びを感じたからこそ、ビジネスでもみんなで頑張ろうと思えるのだと思います。

Q:大津選手と酒井選手へ質問です。プロになる前となった後で変化はありましたか?

大津:私はありました。サッカーへの向き合い方が変わったなと思います。

酒井:私もそうですね。プロとして報酬をいただくぶん、当然責任も増えます。「自分のプレーひとつでチームの順位が変わる」という意識は、プロになってから芽生えたものですね。

Q:樋口さんは仕事を通して何を得たいですか?また人生の目標を教えてください。

樋口:私は、人生の最期に「サッカーでプロになれなかったぶん、ビジネスでは世界的な会社、世界的なサービスを生み出せた」と思いたいですね。それが私にとっての幸せであり、人生の目標です。

Q:就活をするか、サッカーでプロを目指すか迷っています。就活をするとサッカーが中途半端になるのではないかと心配です。

大津:まず、就活をすることが「サッカーが中途半端になる」理由にはならないと思います。就活をすることで生活のバランスが崩れるなら調整が必要ですが、両方に全力で臨むことは可能ではないでしょうか。
また、もしサッカーを続けることに迷いがあるなら、就活に振り切ったほうがいいと思います。プロになることが目標なら、そのレベルに達しているか、きっちり自己分析をするべきです。

樋口:そうですね、サッカーをしていても学ぶ時間はあるはずです。両方でベストを尽くせると思いますよ。
また、今ご自身が本当にやりたいと思うなら、サッカーを続けるべきです。そこでやりきらないと、ビジネスでうまくいかなかったときの言い訳にサッカーを使ってしまうことになる。まだサッカーをやりきっていないと感じるなら、やりきるべきですね。

Q:樋口さんが起業したきっかけは?

樋口:やりたいことが見つかったときに、それを成し遂げる実力が自分にあると思えたからです。
私は、ビジネスの世界に飛び込んで5年間、めいっぱい働きました。その自負と、ビジネスで結果を出せていたので、起業を決意できたんです。
「やりたいことが見つからない」という方は多いと思いますが、もし見つかった時のために実力をつけておくことは非常に重要だと思います。

Q:大津選手と酒井選手は、就職を考えたことはありますか?

酒井:私はユースに所属していた際、ベンチでした。そこでたまたま出していただいた試合でスカウトされ、プロになれたんです。でも当時はプロになれるかわからなかったので、しっかり勉強もしていました。練習も不安な気持ちを抱えて臨んでいましたよ。もちろん、サッカーをするときはサッカーのことだけを考えますが、終わった後は将来についていろいろ考えていました。

大津:酒井は当時からさまざまな準備をしていたからこそ、プロで活躍できたと思いますし、もしプロにならなくても成功していたと思います。準備を大切にしているし、学ぶ姿勢があるので、そこはすごいと思いますね。これはビジネスでも同じではないでしょうか。

また、私たちは現役中からこうしてビジネスをしているので、次にビジネスの世界で戦うときにはすでに準備ができていることになります。常に準備をしておくというのが大切だと思いますね。

Q:樋口さんは、不動産テックの領域における目標が達成されたら、次はどうしますか?

樋口:GAテクノロジーズの理念は「テクノロジー×イノベーションで、人々に感動を」。不動産という言葉を入れていないのは、不動産に限らずレガシーな業界をテクノロジーの力で変えていくという想いを込めているからです。建設を始め、金融、保険など不動産の近接領域だけでなく、スポーツ×テクノロジーという視点でも何かできればと考えていますね。

Q:ベンチャーで3年働いて得られるスキルはなんですか?

樋口:職種によって身に着くスキルは異なりますが、スキル以上に大切なのは「思考力」や「やりきる力」です。職種のイメージはしづらいと思いますが、「レベルの高い人に囲まれると、どう成長するか」を考えるといいと思います。

Q:価値観の違う人とうまくやっていくにはどうしたらいいでしょうか。

大津:ともに「勝利」という目標は同じでも、プレイヤーごとに価値観は違いますよね。お互いにバランスを取ることが重要だと思います。

酒井:海外では文化の違いもあり、余計にそれが重要ですね。もし価値観が違う人と出会っても、それもその人の個性として「面白い」と考えるといいと思います。それがその人の長所だと思って、自ら歩み寄ることですね。


途中、雑談も挟みつつ盛り上がったセミナーも、あっという間に終了時間に。
最後に登壇者から学生さんたちへメッセージが送られました。

大津:今回参加してくださった方が、次の道に進めるきっかけになればと思います。ぜひ頑張ってください。

酒井:今日の話の中で、何かひとつでも新たな刺激を得てほしいです。経験を無駄にすることなく、ご自身のキャリアに役立ててください。

樋口:プロを目指す方は、ぜひ活躍していただいて、別の場でお会いできることを楽しみにしています。もしビジネスで活躍したいという方は、ぜひ弊社の面接に来てください!(笑)

いかがでしたか?
今後もGAテクノロジーズではさまざまなセミナーを開催します。ぜひお楽しみに!

※本記事掲載の情報は、公開日時点のものです。

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EDITOR’S PROFILE
  • Recruitment PR
  • GA MAG.編集長
浅野 翠
2011年に早稲田大学を卒業後、インターネットイニシアティブ(IIJ)やビズリーチの人事を経て、2018年にGAテクノロジーズに入社。2020年8月より採用広報。好物はすっぱいお菓子。
Twitter:@midoriii1221
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