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不動産DXを推進する、RENOSYの自社開発プロダクトとは

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社員インタビュー エンジニア RENOSY 不動産×AI

May

19

Wed

WORDS BY浅野 翠
POSTED2021/05/19
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こんにちは!GA MAG.編集長の浅野です。

GAテクノロジーズグループでは、不動産業界のDXを推進するさまざまなプロダクトを自社開発しています。ユーザーや目的はプロダクトごとに異なりますが、すべて「テクノロジー×イノベーションで、人々に感動を。」という理念を体現すべく、部署の垣根を超えた協力関係のもと開発されています。

今回はそんな自社開発プロダクトを紹介する第1弾として、iBuyer事業の起点となるプロダクト「SUPPLIER by RENOSY」をご紹介します。

PROFILE
  • Product Development Division エンジニア
石田 裕也
2018年に新卒でGAテクノロジーズに入社。複数の社内向けサービスの開発に関わったのち、現在は「SUPPLIER by RENOSY」の開発を担当。

そもそも「iBuyer」とは

「SUPPLIER by RENOSY」についてお伝えする前に、そもそも「iBuyer」とはなにかご説明します。

iBuyerとはInstant Buyer(インスタントバイヤー)からなる造語で、近年アメリカにて注目を集めている新しいビジネスモデルです。
※引用元:RENOSYマガジン

これまでの不動産仲介業は、「物件を売りたい人(売り手)」と「物件を買いたい人(買い手)」を両方見つけ、それぞれを繋ぐというのが一般的でした。

しかしiBuyerの場合は、売り手から物件を先に仕入れ、その後転売するという流れ。
物件の価格を決める「査定」も、担当者の経験や知識で決めるのではなく、アルゴリズムを活用して実施します。

これにより、物件の売却にかかる時間を短縮できるだけでなく、人による査定価格のばらつきなどを防ぐことができるのが特徴です。

不動産仕入れ支援システム「SUPPLIER by RENOSY」

「SUPPLIER by RENOSY」は、サプライヤーという名の通り、不動産の仕⼊れを⽀援するシステム。GAテクノロジーズのAI部門と開発部門が協力して、⾃社開発しました。

不動産テック総合サービス「RENOSY」では、「不動産を借りる・買う・売る・貸す・投資する」という、住まいにまつわるすべてを提供していますが、「SUPPLIER by RENOSY」はそのなかでも「投資する」部分に大きく関わるプロダクトです。

「SUPPLIER by RENOSY」がカバーするのは、投資用コンパクトマンションの仕入れから売却に至る以下の流れの中で、オレンジになっている範囲。

まず、投資用のコンパクトマンションを仕入れるにあたり、さまざまな不動産業者からマイソクと呼ばれる物件資料を入手します。
マイソクはフォーマットが統一されておらず、業者によって、どこにどんな情報が書いてあるかはバラバラ。仕入れ担当者はそれを見て、住所や広さなどの各項目をひとつずつエクセルなどに手入力していました。

しかし「SUPPLIER by RENOSY」は、紙に印刷された約80項目からなる物件データをAI技術で読み取り、画面上にすべて入力された状態で表示。
人間がひとつずつ手打ちする必要がないため、時間が短縮できるだけでなく、ミスも起こりづらくなります。

さらに、AI自動査定の機能を搭載。入力された物件に似たものを探し出し、その賃貸・売買事例をもとに、物件の適正価格を表示します。
これによって、担当者の経験や勘に頼ることなく、データに基づく客観的な物件選定が可能になります。

また、文字情報だけでなく、間取り図のような画像も自動で読み取り。これによって、お客様に提案する資料や、銀行に価格を査定してもらうための資料をすばやく作成することができます。

そのほか、優良物件のレコメンド、契約書類の半自動生成など、不動産仕入れの際に必要な業務をワンストップでサポートする機能を搭載しているんです。

「SUPPLIER by RENOSY」の導入による業務時間削減効果は、なんと60%以上。
仕入れ業務を効率化することで、お客様により良い物件をスピーディにご提案できるようになっています。

さらに、不動産仕入れから買い手の契約サポートに至るまで、およそ30項目もある契約書・書類の電子化を推進。2020年には、200万枚以上の紙の削減を実現しました。

スピーディに課題を解決するための体制

「SUPPLIER by RENOSY」の開発をおもに担当している、エンジニアの石田さんに話を聞きました。

浅野
まず、どのような体制で開発しているのでしょうか?
石田
PMは堀川さんで、おもな開発は僕含め4名で担当しています。
開発チームは、僕以外にも2020新卒が1名、今年入社した2021新卒の2名がいます。

また、物件のスコアリングや賃料予測は、AI部門の堀さんが担当されています。
浅野
かなり若いチームですね。開発にあたって大変な部分はありますか?
石田
機能面では、外部サービスとの連携が多いので、その部分で不具合が起きると結構大変ですね。

機能面以外では、やはりサプライヤー部門の業務を理解するのが難しいです。
「SUPPLIER by RENOSY」の担当になって1年ほど経ちますが、物件の仕入れ・銀行からの評価・決済や契約書作成手続きといった全体の流れを押さえるのはもちろん、各業務の理解にはまだまだ課題があると感じています。

サプライヤー部門は、仲介会社や銀行、司法書士など外部との関わりが多い部署。専門用語も多いので、日々勉強しています。
浅野
開発にあたっては業務理解が重要なんですね。反対に、楽しい部分というか、やりがいを感じるのはどんな部分でしょうか?
石田
やはりユーザーであるサプライヤー部門のメンバーから、直接感謝の言葉や感想を聞けることですね。
「すごく便利になって助かった!」「すぐに対応してくれてありがとう!」といったコメントをもらえると、もっといいプロダクトにしていきたいと思えますね。
浅野
社内ならではの関係ですね。機能のアップデートなどはどのくらいのペースで実施されていますか?
石田
「AのページにBという入力項目を追加する」といった細かいものも含めると、毎週なにかしらのアップデートをしています。

サプライヤー部門とは毎週ミーティングをしており、そこで機能改善の要望を吸い上げています。簡単なものなら、翌週には対応していますね。

画面の大幅なリニューアルや、新規機能を作るといった大きい改善は、3ヶ月から半期に1回くらいでしょうか。

サプライヤー部門で完成イメージを作ってくれる場合もあり、一緒にプロダクトを作り上げている感覚を持っています。

サプライヤー部門はiBuyer部門の起点を担う部署なので、今後も「SUPPLIER by RENOSY」を通じて貢献していきたいです。
浅野
ありがとうございました!

いかがでしたか?

GAテクノロジーズでは、社内の業務を効率化することで、お客様により良いサービスを提供できると考えています。
今後もさまざまなプロダクトをご紹介しますので、お楽しみに!

※本記事掲載の情報は、公開日時点のものです。

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EDITOR’S PROFILE
  • Corporate PR
  • GA MAG.編集長
浅野 翠
2011年に早稲田大学を卒業後、インターネットイニシアティブ(IIJ)やビズリーチで人事を務める。2018年にGAテクノロジーズに入社。2020年8月より広報を担当。好物はすっぱいお菓子。
Twitter:@midoriii1221
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2021/05/19
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