学生時代はさまざまな場所に行き、さまざまな人と出会うことに熱中しました。とくに大学では、チアリーディングと海外インターン、そして留学先での活動が印象に残っています。高校から始めたチアリーディングは、大学ではクラブチームに所属。海外サッカーチームのキッズ講師を始め、自身も日本代表として世界大会に出場しました。同時に、マレーシアを拠点とする航空会社で長期インターンを経験しました。

学業では、専攻している社会学の発祥地であるアメリカ・シカゴに1年間留学。デモ活動やボランティアに参加するなど、自らの体験を通して学びを深めました。また、こうした経験を通じて養った考えを発信するため、ミスワールドのファイナリストとしても活動。さらに純粋な趣味として、東南アジアをバック一つで気ままに旅をするなど、さまざまな背景や文化を持った人と時間を過ごす楽しさや、知らないことに飛び込む「ワクワク感」を味わいました。

新卒でGA technologiesに入社したのですが、決め手は「事業の可能性」と「人」の2つでした。就活では、不動産業界はまったく選択肢に入れていませんでした。そんな中、たまたま見つけた「不動産業界のAmazonになる」という言葉に興味を持ち、軽い気持ちで説明会に出席。その30分間で、事業と担当者の情熱に大きく心を動かされました。「この会社なら、本当に世界を変えられるかもしれない」と率直にワクワクできる内容の事業と、短い時間で人の心をここまで動かすほど情熱的に真正面から向かってくる人たちに惹かれ、入社を決めました。

現在は、グループ会社のイタンジに出向し、管理会社に向けて業務効率化やペーパーレス化のサービスをご提案しています。不動産管理はまだアナログな文化が残っており、FAXや紙面での契約が当たり前になっています。こうした長年の「当たり前」を変えるのは簡単ではありませんが、その分、成約時やお客様に頼っていただいた時は非常に嬉しいですね。サービス導入後、お客様から「助かっています、ありがとう」という言葉を直接いただける瞬間は、とてもやりがいを感じます。

普段はセールスとして、商談やお客様へのご連絡に、日中の多くの時間を割いています。そのほか新卒面接を始め、GAグループが大切にする価値観「GA GROUP SPIRIT（GAGS）」を体現する美化委員や挨拶委員などの活動、さらに社内環境の向上に向けたカルチャー推進プロジェクトの打ち合わせを行っています。カルチャー推進プロジェクトは、2022年に発足。「組織が急拡大して人数が増えたからこそ、新たな社内風土やカルチャーを推進し、働くことが楽しい環境づくりをして新たな組織拡大を目指す」というプロジェクトで、私がリーダーを努めています。セールスとして定量的な数字を追うことと、カルチャー推進プロジェクトのリーダーとして定性的な活動を行うこと。まったく異なる観点で業務を行うことがとても楽しいですね。

GAの一番の魅力は「人」だと思います。大げさではなく毎日実感しますが、この魅力を作っているのが、GAGSという7つの価値観です。「WIN-X（共に勝つ）」「GRIT（やり抜く力）」「HEART（人としてちゃんとしよう）」などの言葉が、普段の仕事で当たり前のように会話で使われますし、日々の業務はもちろん、案件や行動ごとにGAGSが体現できているのかを自問自答しています。また、リーダーが率先垂範することを重視する文化があり、イタンジでは代表の野口さんや執行役員にも、メンバーと一緒に掃除をしてもらっています。

「掃除が仕事と何の関係があるのか」と思う人がいるかもしれませんね。でも、会社を歩いていて小さなゴミを見つけた場合、これを見過ごしてしまう人は、業務でも小さな懸念やミスに対して「まあいいか」という気持ちを持ってしまうと思います。それが積み重なれば、サービスの品質改善はおろか、大きなミスにつながりかねません。ゴミを拾うことは、一見誰もができる当たり前なことですが、この「まあいいか」を減らし、当たり前なことを継続するのは、意外と簡単ではないのです。

GAGSは、会社の壁に貼ってあったり、インテリアになっていたりと、私たちが日々意識している共通認識です。全員が当たり前なことを継続しているからこそ、一緒に働いていて気持ちいいですし、「人」がこの会社の最大の魅力だと感じます。

カルチャー推進プロジェクトのリーダーとして、イタンジの組織が急拡大する中で、新たな社内風土・カルチャーを作り上げることに一層注力したいですね。

イタンジには「社内文化の醸成は、誰か一人がやるものでも、トップダウンで決まるものでもない」という考えがあり、「経営陣は一切干渉しない」という条件のもと、有志メンバーでさまざまな企画を実施しています。ゼロから施策を生み出すのは難しいですが、その分挑戦する楽しさがあります。今は社員の心理的安全性を高めることを目指し、バーベキューや卓球大会、みんなで服装を合わせる「白ティーの日」「スニーカーの日」などのイベントを開催しました。社員からの感謝の声はもちろん、組織状態を計測するサーベイの心理的安全性を測る項目を、1年弱で0.47ポイントも引き上げることができました。0.3以上の増減を「大きな変化」と定義しているため、自分たちの活動が一定の成果を出せたことを非常に嬉しく思っています。

今後、さらなる組織拡大が進む中でも、会社全体を最強のチームにするためにどんどん挑戦したいと思っています。